映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」で判明した事実や今後の展開予想を、前半はネタバレなし、後半はネタバレありでまとめています!
- ネタバレなし
- イントロダクション
- あらすじ・ストーリー
- 感想・解説・考察・レビュー
- ネタバレあり
- あらすじ・ストーリー
- 感想・解説・考察・レビュー
- 参考
ネタバレなし
イントロダクション
単独主演映画としては、2016年公開『ドクター・ストレンジ』に続く2作目。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)としては、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に続く34作目(映画27作品、ドラマ6作品)。フェーズ4としては、11作目。
無限の世界が存在する多次元宇宙を意味する“マルチバース”。これまでもその存在はあったものの、ついにタイトルに冠され、はっきりとその世界が描かれた。
深く関わる過去作
- 『ドクター・ストレンジ』
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- 『ワンダヴィジョン』
- 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
あらすじ・ストーリー
禁断の呪文によって時空を歪ませてしまったドクター・ストレンジ(『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』)はある夜に夢を見る。その夢の中で1人の少女を謎の敵から守るため命を落とす。
ニューヨークのサンクタム・サンクトラムで自分が殺される夢から目覚めたドクター・ストレンジは、その日クリスティーン・パーマーの結婚式に参列した。
クリスティーン・パーマーとは医師時代の同僚で元恋人。ところが、その結婚式の最中に街で怪物ガルガントスが暴れる騒動が勃発。
助っ人に駆け付けたソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)のウォンとガルガントスを撃墜するも、その怪物が執拗に狙っていた少女は、ドクター・ストレンジが前夜夢の中で行動を共にしていた少女だった。
「それは夢じゃない」とドクター・ストレンジに告げる少女の名はアメリカ・チャベス。マルチバース(別の世界)からやって来たのだった。
アメリカ・チャベスに、別の世界のストレンジ=ディフェンダー・ストレンジの死体を見せられたドクター・ストレンジは、マルチバースについて助けを求めにワンダ・マキシモフを訪ねる。
そして、さらに別の世界のクリスティーン・パーマーやストレンジ=シニスター・ストレンジと対面することになる。
感想・解説・考察・レビュー
世界が拡大し続けるMCUが、マルチバースによってまた一気に拡がりを見せた作品。
今までは、様々な場所で活躍するヒーローがそれぞれの役割をこなしつつ、強大な敵に立ち向かうときは集結するというものだった。それが今度は、別の世界に存在する自分も含めたヒーローや敵と相まみえるという、拡がりの軸が新たに誕生する形になった。
そうすると、MCUの世界では存在しなくなったヒーローが別の世界では生きているとか、ヴィランの強さが違うとか、どんなことがあり得るのか想像が膨らむばかり。これまで交わってこなかった作品同士の繋がりも容易になるのは間違いないはずだ。
そして、今作のもう一つの注目点はワンダ。サノスに勝るとも劣らない強さを誇る彼女が、幸せになれるのかということ。
ドクター・ストレンジがワンダを訪ねていったときは、一人でリンゴ園にいて穏やかそうに見えたが果たして“ワンダヴィジョンでの出来事”のその後どうなったのか気になるところ。
さらには新キャラクターのアメリカ・チャベス。マルチバースを移動できる能力を持っているということで、間違いなく重要な役割を果たすであろう彼女は一体何者なのか。
サム・ライミ色のこもったホラー要素を持ち合わせた今作品は、MCU作品群の中でも大きな意味を持つポジションに立たされそうだ。
ネタバレあり
あらすじ・ストーリー
やはりと言うべきか、今作のヴィランはワンダ。アメリカ・チャベスを匿ったカマー・タージを襲撃したのは、カオス・マジックの力を持ち、“スカーレット・ウィッチ”として覚醒した彼女だった。
その前にガルガントスを送り込んだのもワンダ。
ドクター・ストレンジがマルチバースを移動できる少女のことを話すと、その少女の名がアメリカ・チャベスであることを見破った(知っていた?)。
ワンダは毎晩悪夢を見ている。それは双子の子を持ち、幸せに暮らす別の世界の自分の姿。MCU世界のワンダだけ子供がいないのだ。
そこで、アメリカ・チャベスの能力を使って別の世界の自分の子供を奪い、子供のいる生活を手に入れようとする。
ワンダに敵わないドクター・ストレンジはアメリカ・チャベスと別の世界に飛ぶことに。
辿り着いた世界のストレンジに会いにサンクタムへ行くと、ストレンジ(スプリーム・ストレンジ)は死亡しており、モルド(ソーサラー・スプリームとなったマスター・モルド)に囚われてしまう。
この世界はマルチバースの研究が進んでおり、その世界のクリスティーン・パーマーはマルチバース研究員だった。
そして、“アース838”と番号を振られているこの世界では、“イルミナティ”が世界を守っていた。
アース838のイルミナティは、ストレンジ(スプリーム・ストレンジ)が創設し、そのメンバーはモルド、キャプテン・カーター、ブラックボルト、キャプテン・マーベル(マリア・ランボー)、ミスター・ファンタスティック、プロフェッサーXの6人。
アース838では、サノスとの戦いでストレンジ(スプリーム・ストレンジ)が禁断の書ダークホールドを使ってインカージョンを引き起こし、別の世界を消滅させていた。その行動からストレンジを処刑したのがイルミナティだった。
別の世界(MCU世界であるアース616)から来たドクター・ストレンジを危険視するイルミナティだったが、そこに現れたのはワンダ。ワンダコア山の地に刻まれたダークホールドの原本を使ってドリームウォークを実施、アース838のワンダを操ってイルミナティと対峙。
ワンダの前にあっけなく敗れたイルミナティはモルドを残して全滅。
ドクター・ストレンジはアメリカ・チャベスとアース838のクリスティーン・パーマーと合流し、クリスティーン・パーマーから恋人時代にもらった時計を使ってヴィシャンティの書(ダークホールドの対極にある書物)を入手しようとするもワンダに阻止される。
ワンダはアメリカ・チャベスを連れてアース616に帰還。ワンダコア山にてアメリカ・チャベスの能力を吸い取り始める。
また別世界に飛ばされたドクター・ストレンジとアース838のクリスティーン・パーマーは、荒廃した世界でストレンジ(シニスター・ストレンジ)を見つけるも、彼はダークホールドの力に取りつかれ悪の道に堕ちていた。
アース838のクリスティーン・パーマーの力も借りてシニスター・ストレンジを退けたドクター・ストレンジは、ダークホールドを使ってドリームウォークを実行。アース616に死体として埋められていたディフェンダー・ストレンジを操ってワンダコア山へ。
ウォンはアメリカ・チャベスの能力をワンダではなくドクター・ストレンジが持てと言い放ち、アメリカ・チャベスもそうするように認めるが、ドクター・ストレンジはそうすべきではないと考え奪わなかった。
ドクター・ストレンジに諭され自分を信じたアメリカ・チャベスは力をコントロールしてポータルを開く。
双子の子供を持つワンダのいる世界に繋がったアース616のワンダは双子を奪おうとするも、その自分を見て怯え、母親を守ろうとする双子の姿を見てその場を引いてしまう。
そしてワンダは全ユニバースのダークホールドを破壊する。
アメリカ・チャベスはカマー・タージで修業を、ドクター・ストレンジはニューヨークのサンクタム・サンクトラムに戻る。
ところが、突如ドクター・ストレンジの額にシニスター・ストレンジと同じ第三の目が出現。
そして、謎の女性が「インカージョンの修復を行う必要がある」と言ってドクター・ストレンジの前に現れるのだった。
感想・解説・考察・レビュー
イルミナティとは、各界のリーダーを集めた秘密結社。原作コミックでの結成メンバーは、アイアンマン、ネイモア、ミスター・ファンタスティック、ブラックボルト、プロフェッサーX、ドクター・ストレンジなのでアース838のイルミナティはメンバー構成が異なる。
あまりにもあっけなかったイルミナティは、今後別の形で登場すると思われる。関連作品は今後配信されるドラマ『シークレット・インベージョン』になる?
同じくその力を発揮しなかったヴィシャンティの書もどこかに原本なるものがあると思われるので、再登場するのでしょうか…。しかし、原作ではほとんど取り扱われることがないようなので、ダークホールドも破壊された今こちらは再登場の可能性は低いか。
アメリカ・チャベスは全ユニバースにおいて一人しか存在しない!?
マルチバースを移動できる能力を持つということで複数人いるとあまりにもカオスな状態が予想されるため、おそらく全ユニバースに1人しか存在し得ないと思われる。
シニスター・ストレンジのいる世界は、アース616と似ているということで、アメリカ・チャベスの能力を奪った場合のドクター・ストレンジの末路だったのでしょうか。
そのシニスター・ストレンジとの戦いでアース838のクリスティーン・パーマーが使ったボムガリアスの火桶は、前作『ドクター・ストレンジ』でカエシリウスとの戦いにおいてドクター・ストレンジが手にするも使い方が分からず投げた物。
破壊されたワンダコア山に飲み込まれる形で姿の見えなくなったワンダは今作でもワンダヴィジョンのラストと同じように、手に入れたいものがあってどんなに強大な力を身につけても手に入らないこともあると悟って終わる。幸せはまだ遠いのだろうか…。
しかし、今作でX-MENと合流を果たしたので(ワンダはマグニートーの娘)、その人気度と強過ぎる力から考えて今後の登場は間違いないと考えられる。そして今度こそは本物のピエトロとの共演も…。
次回作はドラマ『アガサ:ハウス・オブ・ハークネス』になる?
第三の目が出現したドクター・ストレンジの前に現れた女性はクレア。前作『ドクター・ストレンジ』にて取引を交わして地球を去ったドルマムゥの娘ウマールの娘である。原作ではクレアはドクター・ストレンジの弟子であり恋人。
ドクター・ストレンジが夢から覚めたときに咄嗟にアガモットの目を掴む行動を取っていた。危機迫るときに無意識にしてしまうほど大切なものなのだろう。“第三の目”は果たしてドクター・ストレンジにとってなくてはならない重要なものになるのか…。
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